魁皇の引退に思う
大関「魁皇」が引退しました。
通算1047勝は歴代1位の記録です。
幕内通算879勝も同じく歴代1位です。
幕内在位107場所、大関在位65場所もやはり歴代1位の記録なのです。
何度か横綱に挑戦しましたが、その夢は果たせませんでした。
しかし、横綱になれなかったがゆえに打ち立てることができた大記録なのでしょう。
人生はこういうかたちで報われることもあるのです。
魁皇といえば左四つ右上手が得意で有名でした。
この型になれば、相手が誰であろうと必ず勝てるほど強かったのです。
自分型を持つことは勝つための秘訣なのでしょう。
同じ大相撲ですが、昔、横綱で「輪島」という人がいました。
輪島の型は左下手でした。
金色の廻しにかけて、黄金の左と称され、宿敵「北の湖」と共に一時代を築いたのです。
右からの絞りが強く、巨漢の北の湖の体が浮いてしまっていたのと、その北の湖の上手投げと輪島の下手投げの争いでも、投げあいになったときは上手が有利という定説を覆し、投げ勝った場面を何回も目撃し感動しました。
人生でもビジネスでも、絶対という型を持つことは大切だと思います。
これだけは絶対に負けない、この型にはまったら誰よりも強いというものです。
そして自信をつけて、その後にどんな場面でも勝てるような、本当の強者に成長していくものだと思うのです。
魁皇関、永い間お疲れ様でした。
そして、たくさんの感動をありがとう。