憂鬱でなければ、仕事じゃない
「憂鬱でなければ、仕事じゃない」。
ある本のタイトルです。
この本はアメブロで有名なサイバーエージェントの社長「藤田晋」さんと、出版社で有名な幻冬舎の社長「見城徹」さんの共著です。
久しぶりに何回も読み直したい本に出会いました。
私には少しずつ増えている、年に何回か読み直している、いわゆる私の「バイブル」や「教科書」があるのです。
その中に加わる一冊となりそうなのです。
著者二人の共通点は、恐ろしいまでに積み重ねたその努力。
数々の修羅場を越えてきたその生命力です。
見城さんは、石原新太郎さんと一緒に仕事をしたくて、その著書「太陽の季節」と「処刑の部屋」の全文を暗記して、初対面のときに本人の前で暗唱したというのです。
石原さんは、「わかった、もういい。お前とは仕事するよ」と言って苦笑したそうです。
やがてそのときの約束は、大ミリオンセラー「弟」として結実するのです。
藤田さんは、学生時代から営業のアルバイトで汗を流し、就職しても一日に4件以上のアポイントを取る激務を自らに課します。
その後、独立してからなんと1週間で110時間以上働いたというのです。
1週間40時間労働が普通の人ですから、じつの3倍働いたわけです。
そして、最年少の20代で上場するという成功を手中に収めるのです。
やがて、ITバブルが弾けた後に、凄まじい回収工作の攻撃をかわして生き残り、日本を代表するネット企業として成功を不動のもにするのです。
見城さんも角川書店を辞めて独立し、やがてやはり上場することに成功します。
そして、最近では上場廃止のMBOを仕掛けて、まさに崖っぷちの修羅場を見事に乗り切って、もうひとつの成功を手にしたのです。
異色の二人が解き放つ数々の魅力的な「ことば」の一言一言が、魂を揺さぶる読み応え十分の本です。
もしかしたら、本当に現代のビジネスマンの「バイブル」になるのかもしれません。
ぜひ一読をお勧めします。