古民家ブームは来るのか
近い将来、古民家ブームが来る気がしてならないのです。
震災で見直されている価値観。
原発問題で緊急の課題となった電力問題。
古き良き日本を見直す傾向も加速しています。
旧皇族の竹田家に生まれた、明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰さんの著書「日本人はなぜ世界でいちばん人気があるのか」によれば、江戸は高度に完成された循環都市として、大自然と見事に調和していたというのです。
今、新たに見直される、江戸時代などの古き良き日本の文化や伝統の数々。
古民家もそのひとつでしょう。
信州の松本市旧四賀村に会田宿という昔の宿場町があります。
善光寺街道に建つこの古民家は、明治元年の建築という記録が残っていますが、おそらく江戸時代に多くの旅人が宿泊した宿として栄えていたものです。
震災後、改装工事が遅れていましたが、再開したとのニュースを聞きつけ、近くに行った折に、施工会社の許可を得てその改装現場を見に行きました。
見れば見るほど惚れ惚れする素晴らしい建物です。
改装してさらに素晴らしくなりそうな期待が持てるのです。
私が勝手に思い込んでいるのかもしれませんが、まさに世界に誇ることができる日本の宝だと思います。
昔ながらの高い天井までの吹き抜け。
きっと夏は涼しくて冷房などにも困らないことでしょう。
そして冬は薪ストーブ。
電力をあまり必要としない、まさしく理想的な省エネ住宅です。
これからの時代、必ず古民家が見直されるという確信があるのです。
同じ、旧四賀村にある古民家にも問い合わせが相次いでいます。
日本が世界に誇ることができる古民家を、これからもご紹介していきたいと思います。