すべてにおいて時がある
リゾート物件や田舎暮らし物件を取り扱っていると、いくつか不思議なことにめぐり合うことがあります。
例えば、ホームページで広告掲載してからほとんど反響が無く、長時間経過してしまった物件があるとします。
そのような物件に、ある日突然にお問い合わせの電話が入るのです。
一本の電話を皮切りに、今まで反響が無かったことがまるで嘘のように、次々と問い合わせが入ることがあるのです。
集中するときは集中するという傾向があるようなのです。
そのような物件が実は一件や二件ではないのです。
まるであたかも売るときを予定していたかのようにです。
売るのに時があり、買うのにも時がある。
きっとその物件にとっての「旬」というものがあるのでしょう。
いわゆる「タイミング」というものがあるようなのです。
ここでひとつの落とし穴があるのです。
集中してお問い合わせがあった時にでも、申し合わせたかのように、ほぼ全員が売主の希望価格よりも少し安い金額を希望することが多いのです。
そのときに売主が欲を出して、これだけ問い合わせが多いのだから、希望金額で売れるだろうとたかをくくったりすると悲劇が訪れます。
その後、まるで今までの問い合わせが嘘であったかのように、ピタリと問い合わせがなくなるのです。
その信じられない現実に直面して、それから焦っても後の祭りです。
以前にお問い合わせいただいたお客様を掘り起こしても、既に別の物件を購入してしまったり、もう興味をなくしてしまっていたりするのです。
結局、値段を下げても反響がまったく無いという、以前の状態に戻ってしまうことになります。
買う方も同様のことが起こります。
決断を迷っていたら、翌週には売れてしまっていたということが多くあります。
なるほど、売れるのに時があり、買えるのにも時があるのでしょう。
時を見抜くこと。
人生において大事なことのひとつかもしれません。