大相撲の八百長問題に思う
大相撲の八百長問題が発覚し、春場所が中止になったり、横綱「白鳳」のCM放送が中止になったりなど、未だに世間の騒ぎは収まっていません。
しかし八百長が行われていたいうのは、誰もが暗黙のうちに知る公然の事実だったのではないでしょうか。
「ガチンコ」ということばが使われるということは、ガチンコではない何か違う「相撲」が存在していたということなのでしょう。
れっきとした「注射」という八百長を表す隠語もまかり通っていたわけですから。
海外のある調査機関が発表した、大相撲に関係するデーターがあるそうです。
7勝7敗で千秋楽を迎えた力士の勝率は、何と7割を超えるというのです。
その翌場所の同じ取り組みでは、今度は勝率が4割以下になるという調査結果があるのというのです。
「星の貸し借り」
思わずこのことばを連想してしまうような調査結果ではないでしょうか。
この際、相撲協会はすべてを明らかにして、猛省し、再出発するべきなのでしょう。
真剣勝負なのか興行なのか、コンセプトも再構築し、もう一度しっかりとお客様のほうに目を向けるのです。
組織改革も断行し、わかりやすい組織にするべきでしょう。
株だとか同門だとかよくわからない組織や風習、いじめにも似た「しごき」というやはりよくわからない練習方法などには誰もが疑問を持ち、ますます若い人たちが大相撲の門をたたかなくなってしまうのです。
時代は確実に変わるのです。
変化に対応できない組織は滅びるしかないのです。
そんなことを実感する昨今です。