一番と二番の差は
「一番と二番の差は二番と百番の差より大きい」
経営のセミナーに行くと、よく聞かされることばです。
企業が知名度を高めてブランド化するには、何かの分野でそしてある地域で圧倒的に一番になることしかないのだそうです。
そこで講師は質問します。
「日本で一番高い山は?」
「富士山」
「では二番目は?」
誰も答えられません。
「日本で一番広い湖は?」
「琵琶湖」
「では二番目は?」
同じく誰も答えられません。
講師の質問の意図は、一番は誰でも知っているが二番を知っている人はほとんどいない現実を知らせたいということです。
ところが二番を知っている私は質問に「北岳」とか「霞ヶ浦」と答えてしますのです。
意表をつかれた講師は「人生初体験」と言って驚きます。
先日、家族でスキーに行った帰りにレストランで食事をしたときの話です。
人生でもどんな小さな分野でもいいから一番になることが大切だという話になりました。
講師はもちろん私です。
子供たちに質問するのは、子供たちでも当然知っている「日本で一番高い山は?日本で一番広い湖は?」というお決まりの問題です。
二番目に高い山も二番目に広い湖も、もちろん知らない子供たちです。
「では世界で一番高い山は?」
「エベレスト」
「二番目は?」
当然、知らないという答えが返ってくると思っていたところ、小学5年生の長男が、
「K2」
私は思わず、
「人生初体験」
という叫び。
話は盛り上がり、一番を目指すことの大切さを、子供たちにも何とかわかってもらえた、楽しい夕食のひと時となりました。
それにしても、長男、恐るべし。