箱根駅伝で思ったこと
箱根駅伝は日本体育大学が30年ぶりの総合優勝を飾りました。
前年は19位という惨敗。
今年は予選会からのスタートでした。
予選会からの総合優勝は史上2校目という快挙でした。
私が京都で行われる全国高校駅伝を目指していた中学高校時代は、箱根駅伝ではまさしく日体大の黄金時代でした。
当時はラジオ中継を聞きながら、応援していたことを思い出します。
箱根を走りたいという思いから、日体大を目指すことまで考えた時期もあったような気がします。
この日体大の勝因になったと推測される、いくつかのエピソードを知ることが出来ました。
まずは、昨年の惨敗の直後に、来年の4年生ではなく3年生を主将に選んだことです。
選ばれた3年生は驚き、当然4年生は反発したそうです。
いわゆる、荒療治というやつでしょうが、これが功を奏したのかもしれません。
主将は往路最終区5区の山上りで快走し、今大会の最優秀選手に選ばれました。
4年生は復路で全員が区間2位という好成績で、総合優勝を演出したのです。
もはや失うものが何もなかったどん底の状態だったからこそ出来た荒療治だったのでしょうが、認められた者はその期待に応え、はずされた者は一代奮起したのでしょう。
もう一つは、高校駅伝の名門校の監督を指導者として招いたことです。
この指導者は、当初は週1回程度の指導の予定だったのが、合宿所に泊り込み連日指導をしたそうです。
生活が乱れていたからという理由だったそうですが、きっと基本的なことを徹底的に指導したのでしょう。
最近では、プロ野球でもアマチュア野球の指導者を招いて成功した例を聞いたことがありましたが、それと似たようなケースかもしれません。
すっかりお正月の風物詩になった箱根駅伝ですが、今年もいろいろなことを教えていただきました。
来年の箱根駅伝が楽しみです。