物件を見ないで購入するお客様
不動産を購入するお客様には、いろいろなお客様がおりますが、該当する物件を見ないで購入する人が少なからずいます。
インターネットの発達により、物件の写真を大量に見ることが出来ることや、その物件の周辺情報なども把握することが出来るようになったからでしょう。
また、低価格の中古別荘であれば、その物件と同レベルのものが市場で流通していることが分かれば、思い切って物件を見る前に購入申し込みをして、物件を抑えてしまうという行動に出る人もいるわけです。
地方の高利回りの、やはり低価格の投資物件も同様であるようです。
先日も、そういうお客様に遭遇しました。
実際には、購入申し込みは後日、撤回できることや、その際に金銭的な損失がないことからも、人気のある物件に限って、物件を見る前から購入申し込みをする人も増えてきたようです。
私が過去、一番驚いたのは、物件を見ることもなく、購入申し込みを入れるという手続きをするわけでもなく、いきなり売買金額全額を送金してきたお客様がいたことです。
そうかといえば、見ないで購入後に、わずか数日で物件が気に入らなかったという理由で、売却されたお客様もいらっしゃいました。
そのお客様は、何事もなかったようにごく自然にそのような手続きをしていました。
よく言われることですが、不動産の売買はタイミングです。
商機を逃すとか、あるいは勝機を逃すと言う言葉がありますが、まさにそのような絶好のタイミングがあり、ぼやぼやしていると、それを逃してしまうことも多いのです。
一歩遅かったと悔やむ人もいれば、あの時売っておけばと悔やむ人もいるのです。
よく、第一印象が大事だとか、最初の直感が大切だとか言いますが、不動産売買に関しても案外そういうものなのでしょう。