茅葺き屋根
信州の古民家には、まだ茅葺き屋根のものがあります。
流石に、その数は少ないのですが、まだまだ現存するのも事実です。
古民家をお探しの方は、喉から手が出るほど欲しい一品かと思います。
しかし、この茅葺き屋根には少しばかり問題があります。
手がかかるということです。
しかも、専門の職人に頼まなければなりません。
その、職人の数が激減しているのです。
もはや、茅葺き屋根を持つ家はごくまれです。
職人も、仕事として成り立たなくなってしまったわけです。
信州の古民家が多くある地域でも、よく見かける光景に、茅葺き屋根にトタンなどを被せてしまった家の数々です。
もったいないと思うと同時に、仕方がなかった、時の流れという事情があったのでしょう。
少なくなってしまった職人による、修理や保全のための手入れには、時間とお金がかかるからです。
それでも、茅葺き屋根を求めている人がいるのだから、古民家というものの人気は凄いものだと思います。
確かに、茅葺き屋根はともかくとして、黒光りした太い柱や梁には魅力がありますし、観る者を圧倒する迫力があります。
日本人として心引かれるものがあるのです。
益々、希少価値となり、その存在感を増し続ける古民家の扱いを、これからも増やし続けていきたいと思います。