牧草地の売買
北軽井沢にある土地の売買にまつわる話です。
北軽井沢、通称「北軽」(キタカル)と言っても群馬県もしくは群馬県境の長野県ということになります。
この「北軽」にある土地の売却依頼を受けました。
困難を極めたのが、廃車同然の車が捨ててあったのです。
警察署に電話して、ナンバープレートから所有者を割り出したところ、既にお亡くなりになっていたので、その親族の方を探し出して、撤去してくれることをお願いしました。
幸い、この親族の方が良い方だったので事なきを得たのです。
次なる壁は、廃屋が建っていたことです。
しかも未登記物件。
更に、土地の持ち主には固定資産税の請求すらない、すなわち所有者が確定できない物件でした。
逆にそれが幸いして、解体・撤去することが容易になりました。
最後の壁は、この土地の地目が牧草地になっていたのです。
牧草地はれっきとした農地なので、一般には売買しても所有権が移りません。
農業資格者が農業委員会の許可を得てから、初めて名義が移る土地だったのです。
そこで、土地家屋調査士に依頼して、農業委員会や法務局に根回しをして、現況が宅地だからという理由で、宅地に地目変更をしていただくことにしたのです。
地元の関係者の協力を得て、晴れてこの土地の地目は、牧草地から宅地へと地目変更がなされました。
さて、いよいよ売買が出来る準備が整いました。
これから、売却依頼をしてくださったお客様のために、売買契約成立までベストを尽くしていきたいと思います。