指導者に求められる資質とは
指導者に求められる資質とは何でしょうか?
日本のビジネス書で多いのは、決断力、実行力、判断力だそうです。
しかし、イタリアでは少し違うようです。
これは、塩野七生さんの著書である「ローマから日本が見える」に書いたあったことですが、興味深かったのでご紹介します。
イタリアの普通高校で使われている歴史教科書には次のように書かれているそうです。
「指導者に求められる資質は、次の五つである。知力。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意志。カエサルだけが、このすべてを持っていた」。
日本のビズネス書に良く出てくる、決断力、実行力、判断力などは、人の上に立とうとする以上は、当然持ち合わせているべき資質で、改めて採り上げるまでもないというらしいのです。
ちなみに、イタリアでは普通高校では大学での専門教育を受けるに必要とされる基礎、つまり一般教養を与える機関という位置づけがされているそうです。
さしずめ、高校が単なる受験予備校となっている日本とは大違いです。
この指導者の資質という内容に妙に納得してしまったのです。
特に最近感じるのは、体力がいかに大切かということです。
私自身、最後は体力勝負という場面に何回も出会ったからです。
そして、持続する意志も必要でしょう。
諦めないでやり続けた者が、最後に勝つことが多いことも実感しています。
日本のビジネス書とは少し変わった指導者の資質に対する見解がとても斬新に感じました。
何事も学びであると思います。