長野県上田市在住の現地スタッフの町屋です。
上田市の魅力を発信しています。
池波正太郎と言えば時代小説の人気作家です。私が好きなのは
「鬼平犯科帳」テレビでも放映されストリーの展開の面白さに
池波ファンになってしまいました。本年は池波正太郎生誕100
周年記念として、ここ上田でも「池波正太郎真田記念館」でも
展示企画展が開催されています。
目次
池波正太郎とは
大正12年 1923年１月25日 東京・浅草に聖天町に生まれました。
23歳の時に下谷区役所（現 大東区）に勤務しながら戯曲を書き
始め25歳の時に、小説家・劇作家の長谷川伸に師事。昭和29年
長谷川伸の勧めもあり小説を発表。昭和35年（1960年）小説
「錯乱」で第43回直木賞を受賞。数々の小説を生み出し特に
池波作品の人気作は「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人
藤枝梅安」は有名で多くのファンを虜にしました。昭和52年
（1960年）吉川英治文学賞受賞。平成2年（1990年）５月3日
永眠 亨年67歳 令和5年 生誕100年を迎える。その他にも
「真田太平記」に代表される「真田もの」や「忍者もの」など
の時代小説、食や人生観に関するエッセイなども幅広い作品を
世に出しました。
池波正太郎正太郎記念館とは
上田市中心部の原町に記念館があります。
池波正太郎が昭和40年にテレビ番組の収録で初めて上田に訪れて
執筆、取材やプライベートでも何度も上田に来ました。上田の人
との出会い、温かなもてなし馴染みのお店での食事など池波
正太郎は深く上田を心の故郷にされたようです。このような事
から、上田市や関係者などにより池波正太郎を後世に伝える
記念館が出来ました。
今、池波正太郎生誕100年の企画展示が開催されています。常設
展示の他に特別企画展「池波正太郎の愛したまち上田」上田との
かかわりを示した資料、人々の交流や、エピソードなどや氏の知
らざる魅力が展示されています。
この通りは原町ですが池波正太郎が上田に来ていた当時の面影は無く、
建物は取り壊され開発工事が計画されています。
館内の撮影は禁止ですので、こちらに来る機会がありましたらいかが
でしょうか。特別企画展は、６月18日（日）まで開催しています。
午前１０時から午後6時まで休館日は毎週水曜日。上田市中央3-7-3
☎0268-28-7101
池波正太郎が上田を愛した理由は
上田には「東京が失った昔の東京が、上田にはある」と語っています。
上田市民としては嬉しい気持ちになりますが、今日の上田は時代の流れ
によりかつての上田は失われていくようになりません。また「上田の
印象」の本には「折にふれ、上田の人々の顔をおもい、上田の町を
おもうことは、私の幸福なのである」と心情を綴られています。東京
と上田を往来しながら仕事をされましたが、心の中で上田の想いを馳せ
ながらペンを握って多くの作品を世に送り出した功績は偉大だと改めて、
展示を見ながら思いました。
上田市別所温泉にある氏の石碑です。昭和54年に「池波正太郎揮毫
除幕式」が行われ本人も出席されました。この時は体調が良くなく
薬を飲みながらと記されています。
締め切りに追われながら原稿用紙に向かう苦労は私にはわかりませ
んが、体力、気力等無ければ出来ないと思います。
池波正太郎の行きつけのお店は
氏の楽しみは仕事の合間の食事でした。ここでは2店を紹介します。
上田市中央にある蕎麦屋さん「刀屋」です。上田でも有名なお店で多く
のお客様が訪れます。池波正太郎が初めて口にしたときの感想は、東京
には無い蕎麦で感動し、上田にくれば足繫く通われました。店主とも交流
されたこともあり、池波正太郎ファンも訪れます。
同じく上田市中央にあるカレー店です。ここの味が氏の好みに合い、
エッセイ本にも紹介されています。狭い路地裏にお店があり隠れ家
やのような感じですが、氏がこよなく愛したお店でした。
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